ブログ/コラム

鉄骨造りを形づくる「耐火被覆」とは?

鉄骨は、頑丈で熱にも強いといったイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
しかし、鉄骨造りというものは、熱に弱い性質があり
350度~500度以上の熱を加えるとやわらかくなり、強度が弱くなってしまいます。

建物火災が起きた場合、温度は最高で900度近くまで上がるとされ
悪条件が重なるようなケースでは1200度までにもなるほどです。

 

こうしたことから、安全面に配慮するうえで
鉄骨造りの火災時の鉄骨溶融による建築物倒壊などを防ぐために
必要な部分の鉄骨に、不燃性の耐火被覆を施工することが、法律によって定められています。

実際に耐火被覆工事方法では、セメント系の材料が使用され
施工場所によって適切な方法で施工されます。

 

【吹付工法】
セメントとロックウールを配合したものを使用して行なう方法です。
おもに、ショッピングセンターやオフィスビルの仕上げで天井などに使われます。
耐火被覆の工事のなかでも主流となっている方法と言えます。


【ケイ酸カルシウム板貼り工法】
ケイ酸・石灰・セメント・繊維を配合した板である「ケイ酸カルシウム板」を使用した方法です。
使用される場所としては、倉庫などのような天井のない建物の梁部分が多くなっています。


【耐火塗料工法】
耐火性の高い塗料を必要な範囲に直接塗るという方法です。
他の方法と違い、鋼材の見た目がそのままになるので、デザイン的な面では優れたものになります。
性質としては、熱を加えると塗料が膨張し、断熱層がつくられます。


 

東京都渋谷区にある「株式会社 協進建設」では現在、都内近郊における鳶工事の求人募集しております。
正社員での募集ですので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから